西川町の人々
西川町は水のおいしさが他と全然違います。それから、不便といえば不便なんですけど、車があればどこへでも自分のペースで行けますし、せかせかしなくても地元の方がのんびり過ごせます。私がずっと関わってきたカヌーを始めとした水上アクティビティの魅力を伝えたいですし、新たにHOBIE(足漕ぎカヤック)やレジャーカヌーを楽しめる施設もできましたので、多くの方に体験してもらいたいですね。
月山湖を水辺の新たな観光拠点に
1992年のべにばな国体でカヌー競技が行われたことから、カヌーを西川町のスポーツに取組んできました。その拠点となったのが、月山カヌースプリント競技場です。カヌー協会前理事長として国体の頃から約30年にわたり、艇庫の建設や大会・合宿誘致、中学校のカヌー部創設などの活動を続けてきた荒木さん。競技場の湖畔には、更衣室やトイレ、カヌーを保管する場所がないのが課題でした。今から3年前の2022年に交付金が採択され、本格的なカヌーセンターの建設に着手し、今年の6月下旬に完成したのが『フェリア月山カヌーセンター』です。
このカヌーセンターは、カヌーの競技大会や合宿の誘致はもちろん、カヌーの普及が大きな目的の一つです。レジャーカヌーやSUP(スタンドアップパドルボート)、東北初となる足漕ぎカヌーHOBIE(ホビー)などの水上アクティビティも充実。水辺の新たな観光拠点として、きらきら光る湖畔でにぎわいの場となることを期待されています。
カヌー競技者の環境整備に尽力
現在は、カヌーセンターに常駐し、カヌーをはじめとした水上アクティビティのインストラクターや大会運営などが主な仕事。「私はカヌーをずっとやってきたので、日常ではなかなかできない水の上に居るという体験を多くの人に知ってもらいたいですね。それから、競技している人って、高校卒業すると離れていく人が多いので、競技じゃなくてのんびり楽しく乗ってもらいたいと思います。昨年まで室内で製造の仕事から、職場がカヌーセンターになり、景色がまるで違うし、自分の趣味が仕事になったという感じでもう楽しくて。」と笑顔の荒木さん。
30年近く荒木さん達が構想を練って完成したカヌーセンターは、充実した施設内容。大会では施設内で競技観戦や休憩ができる他、悪天候時にはトレーニングルームを使用できるので、競技する選手の皆さんや保護者の皆さんからも好評を博しています。
自然の景観を水の上から眺める稀有な体験を多くの人に
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「カヌーをしていると、風の無いときなんかは水面が本当に鏡みたいで綺麗で、波の無いところをすーっと自分で波を立てるのがすごく気持ちいいんですよ。」海や川のように流れの無い湖水ならではの魅力で、まるで新雪に初めて足跡をつけるようなイメージが浮かびます。初心者でも気軽に楽しめる東北初の足漕ぎカヌーHOBIE(ホビー)やカヤックも体験できるカヌーセンター。特にHOBIEは両手が空くので、水を飲んだり、お菓子を食べたり、カメラやスマホで撮影しながらでも乗ることも可能です。
「できれば、もっとたくさんの人にカヤックやホビーとかに乗ってもらって、月山湖周辺の景色を水の上からみてもらいたいなぁというのはあります。」と今後の展望を話す荒木さん。今年完成した水上アクティビティの拠点「カヌーセンター」では、訪れた人に自然の中で感じる特別な開放感を体験させてくれることでしょう。
公開日:2025/10/15