NISHIKAWA GUIDE

西川町の人々

夫婦の情熱から生まれる、世界が認める 山形県産ワイン
月山トラヤワイナリー 取締役工場長
大泉 奈緒子さんさん

西川町のお隣、寒河江市の出身。明治大学農学部を卒業後、ドイツで有機栽培農業を1年間学ぶが、たまたま現地で飲んだワインの美味しさに目覚め、帰国後、千代寿虎屋へ入社。現在は全体的な統括や畑の管理を担っている。二児の母。西川町の月山ふるさと大使でシンガーソングライターの庄司紗千さんの大ファン。

企画部長
大泉 匡寛さん

生まれも育ちも西川町。何事にも果敢に挑戦したい性格で、設備士の資格を活かしながらさまざまな職を経験する。仕事と並行し通信制の大学で学びを深め、24歳の時に千代寿虎屋 三女の奈緒子さんと結婚。日本酒造りを1年間学んだのち、ワイン造りの道へ。現在は醸造と畑の管理を担い、ブドウ栽培から醸造まで一貫して携わっている。

私の西川町への想い

年に一度だけのブドウの収穫は、真剣勝負そのもの。ワイン造りは、とにかくいいブドウを育てることから始まります。そのため、ブドウ栽培に対して一切妥協せず、本気で向き合っています。目指しているのは、おいしいワインを造ることだけではありません。トラヤワイナリーのブランド価値を高め、その積み重ねが西川町のブランド価値向上にもつながると信じ、日々挑戦を続けています。

江戸時代末期の元酒蔵を、ワイナリーへ

山形県は、古くから良質な米の産地として日本酒造りが盛んな地域かつ、全国有数の果樹王国として、ブドウをはじめとする果樹栽培も盛んに行われており、その豊かな風土を生かしたワイン造りも発展し続けてきました。
1972年からチェリーワインの醸造・販売を開始した千代寿虎屋は、日本酒とワインでは扱う微生物が異なることから、ワイナリー専用の建物を探していました。そこで出会ったのが、西川町にあった江戸時代末期築の元酒蔵です。廃業のタイミングと重なったことから、1982年月山トラヤワイナリーとして生まれ変わりました。

ワイン造りは、「一期一会」の「真剣勝負」

当初、自社と他社のワインを飲み比べ、改善点が多く、伸びしろしかないと感じたといいます。「畑のブドウに病気が蔓延して、ブドウが全滅の危機に晒されたり、発酵の温度管理が上手くいかなかったりと、始めから順風満帆とはいきませんでした」(奈緒子さん)
提携農家と何度も話し合いを重ねた結果、一番大切なことは、原料となるブドウの質にとにかくこだわることだと確信しました。
ワインは原料であるブドウ100%で造られます。「良いブドウなくして、良いワインは生まれません。私の仕事は、とにかく良いブドウを収穫すること、そしてその最高のブドウが持つポテンシャルを損なうことなく、ワインへと変えてあげることです」(匡寛さん)
その情熱が実を結び、2019年には国際的なワインコンペティション『SAKURA AWARD』や『日本ワインコンクール』で金賞を受賞。
春の芽吹きから、雨の日も風の日も見守り続け、最適なタイミングでの収穫。醸造・熟成まで味に影響させないため、全ての工程は次の日に持ち越せません。
お二人の「お客様の口に入って美味しいと思ってもらうところまでが私の仕事」という覚悟のもと、その弛まぬ努力と情熱が、ワインの品質を支えているのです。

ワイナリーとしてのブランドを。

「とにかく今できることをして、未来に繋げていく。ワインだけじゃなくて、ワイナリーとしてのブランドを作ろうとしています。それが巡り巡って会社のためにも、西川町のためにもなると信じています。いま一番目指しているのは、このワイナリーが安定して継続できることです。そのために自分自身も、ワインも、とにかく色んなものを取り入れて糧にしていく。頑固でありつつ、素直で柔軟なところは大事にしています。いろんな経験をすることが自分の財産になる。この仕事を通して人生がより豊かになっていると思います」(匡寛さん)
ワイナリー見学や試飲だけでなく、今年は大泉さんご夫婦がファンであるシンガーソングライター・庄司紗千さんのワイン蔵コンサートを開催したり、ラジオ出演など、ワイン造りの枠を超えた多彩な活動を展開しています。

公開日:2026/07/31