口の宮湯殿山神社
 
 神仏分離令で、神山となった口之宮湯殿山神社(湯殿山正別当月光山本道寺後代)は、山岳宗教修験の霊場、月光山本道寺として 栄えてきました。真言宗の開祖、空海が湯殿山を奥の院として大井沢大日寺、鶴岡市(旧朝日村)の大日坊、注連寺と共に湯殿山四ヶ寺の一つとして大同4年に 開基したと言われております。
 かつては梁間18間、桁63間もあり、東北一を誇る豪華な造りで、徳川将軍家の七祈願所の一つとされてい ました。明治元年の神仏分離令で権現菩薩などの仏語をやめ、大神と呼ぶことになりましたが、将軍家の祈願所だったことから、戊辰戦争のさい官軍の手によっ て東北一を誇った寺院は焼き払われてしまい、その後再建され現在に至っています。
 
 
 
 社殿前には、寺院時代の貴重な文化財が残されています。縦横60センチほどの石に刻まれた仏足石は、修験道に関連を持ち他では例のない文様を表し、現在国宝とされている奈良の薬師寺にあるものと、羽黒山の黄金堂にあるものと共に3ヶ所だけとされています。
 また、かつてこの口之宮湯殿山神社に祭られ、その後仙台市の仙台ホテルのロビーに飾られていた一対の仁王像が平成17年11月に戻ってきました。
 この仁王像は神仏分離令で神社となる際に、明治8年に河北町弥勒院(みろくいん)に移され、その後明治38年に仙台ホテルに売り渡され、同ホテルがリニューアルされることから、元の神社に寄贈されることになったものです。
 その間ホテルが戦災にあったときにも仁王像は無傷で残ったそうです。
 
 
ご案内
口之宮湯殿山神社 TEL0237-74-3565(宮司宅)